週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


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福島県天栄村の大家族 幡谷さん一家について
 当記事では、テレビで放映された幡谷自然農園を見て、感銘を受けた当ブログの著者(幡谷さんとは面識はありません)が、感じた感想や調べたことなどをまとめたものです。
 現在のご様子は、幡谷さんご自身のブログに詳しく写真付きで掲載されています。
幡谷自然農園 日記

スパモク「激闘大家族スペシャル 自給自足19年・大自然の小さな家」のパート2が、2012年7月7日に放映されました。
【番組内容】
 福島県天栄村に住む、2男3女7人の幡谷家。山の中の一軒家に住む家族は大自然の恵みを大切にしながらも過酷な環境での自給自足生活。今回はその後を取材。厳しい冬から恵みの春へ。3月11日の東日本大震災の被害から家族全員での復旧作業と家族の中心となってきた長男の新たなる旅立ちを迎えると共に、家族それぞれが動き出した幡谷家。長男が旅立った幡谷家の子供達の今と家族の新たなる挑戦が始まる。

出演者 幡谷家 父:壮太(そうた)(52歳) 母:秀美(ひでみ)(48歳) 長男:原太(げんた)(大1) 長女:明里(あかり)(高2) 二女:沙弥香(さやか)(中3) 二男:勇太(ゆうた)(小6) 三女:友香(ゆか)(小4)

以下は、前回パート1の放映時(2010年12月23日)に書いたものですが、リンク切れ等があったので、2012年に一部修正しています。

自然農法をしているという幡谷(はたや)さん一家7人


 幡谷(はたや)さん一家は、福島県天栄村の人里離れた標高450mの山中で、幡谷自然農園、無農薬無化学肥料栽培の稲作(自然農法)から農業を開始し、現在では、稲作だけでなく、養鶏、パン工房、農家民宿も営んでいる。農園は、田んぼは9反、畑は5反、無農薬、無化学肥料栽培。民宿では、ご夫婦ともギターを演奏し、お客さんと一緒に歌ったりしているそうである。また、ふくしま移住者e-ネットで、幡谷さんは「ふくしま元気移住者メンバーズ」として活動し、移住者のために助言している。子供達は遠距離の自転車通学で、高校生の長男は片道30キロ、小学生は片道5キロ、中学生は片道10キロである。

略歴
 幡谷壮太(はたや そうた)さん・秀美さん夫婦は、自給自足をするため福島県天栄村に1991年に移住し、電気も通っていない山間で、新婚生活をプレハブ小屋からスタートさせ、自分たちで家を建て、田畑の開墾までし、その後、2男3女に恵まれて現在では7人の大家族だ。元オートバイレーサーだった幡谷壮太さんは、ペアを組んでいた相手が転倒して亡くなったのを機に、28歳で引退し、命を育てる農業に関心を持ったという → テレビ東京 日曜ビッグバラエティ 自給自足物語ようこそ!我らが夢のふるさとへ 2004年07月04日放送

自家製天然酵母パン
 パン工房のレンゲ畑のハニーハウスは奥さん担当、パンは自家製の天然酵母で、酵母は玄米を発芽させてから1週間以上かけて育てるという。
 パンの販売場所は天栄村の直売所「季の里天栄」と須賀川市の農産物直売所「はたけんぼ」の2ヶ所。また、ネット通販は、環境王国市場で天然酵母パンと手作りお菓子を扱っている。
追記:泉崎村「こころや」でも販売、フルーツケーキは、郡山フォーク喫茶かぽたすと

農作物の販売
 幡谷さんの作ったお米、野菜などは通販で購入できる。うるち米(コシヒカリ)の価格は、玄米650円/キロ、白米700円/キロ。TBSの番組で、米の収穫は9反で2.4トンとのことなので、反収267kg、この反収は地域平均の半分である(福島県は、地形や気候から、中通り、浜通り、会津の3つの地域に分けられ、天栄村は中通り地域であり、中通りの反収は平成22年産水稲で539kg)。お米の価格もそのような事情があって高めなのであろう。
 野菜は、うるち米を注文した場合に限り販売し、1000円〜2500円程度。お餅は、1000円/キロ。FAXやメールの連絡先、アクセスなどの詳細は幡谷さんのホームページ

農法
 幡谷自然農園のブログがあり、2005年10月からの記事が読めるので、今、私は拝見しているところだが、日記なので具体的にどんな農法なのかを知るには分かりにくく、読むのに時間がかかりそうだと思っていたら、ブログの他にホームページも開設されていた。→幡谷自然農園。ホームページによれば、生粋の自然農法を実践するための土地を探し求め、安全性にこだわった壮太さんは、水にもこだわり、一番上流の山の中、福島県天栄村の標高450mの山中に夫婦2人で移り住み、田は9反、畑は5反、完全な無農薬、無化学肥料栽培だそうである。現在では、自然農法の仲間が増え、新規就農者3軒が同じ農法を実践しているというから、自然農法による稲作は成功しているようである。

 「幡谷自然農園8つの特徴」(注2)によれば、肥料は、有機肥料100%で、持ち込み汚染の無いように注意しているとのことだが、肥料は獣糞も使っているのかあるいは植物性なのかは分からないので、ブログを最初から拝見すると、
虫とり:手で捕まえてビンに入れていた。
耕せ耕せ耕せ:トラクターで耕うん。不耕起栽培ではない。
田んぼの除草:「田んぼも、畑も除草、除草、草が小さい内に片付けておかないと大変なことに成ります」とのことで、除草機を使っている。
毎日草刈り
稲の種:農協から購入。自家採種ではない。
野菜種蒔き:「山の土を採りふるいにかけ石灰と肥料を混ぜ 小さな連結ポットに蒔いて行きます」とのこと。

 ブログをざっと拝見しただけだが、典型的な自然農法にあるような方法は使っていないようだが、自然農薬による防除はしていないようなので、典型的な有機農法ではない感じがした。

 幡谷さんのホームページ(注1)には、「農園3haの全てのポイントを測定し、そのポイントに木炭を埋設した」とあるのだが、具体的にはその目的や詳細が書かれていない。炭をポイントに埋設するという技術は、楢崎皐月氏が提唱した「植物波農法」が有名である。植物波農法(天然理学農法あるいは電子農法と呼ばれることもある)は、「自然界の潜在勢力を活用し、農薬・化学肥料を多用することのない理学的な農業技術」であるという。炭素埋設は、植物波農法で最も重要な技法の一つであり、電位状態を変化させ、また、陰電区化して優生区域化にすることにより、植物の成育状態を改善し収量の増加、品質の向上を図ることを目的とし、炭素埋設の効果は、農産物の生育増進だけでなく、その地域で生活する全ての動植物の成育増進、人間の健康増進、建造物の健全性、食品生産における品質向上等にも及ぶという(楢崎研究所より)。

●幡谷さん一家についてのテレビ、新聞記事など
・ TBS スパモク 激闘大家族スペシャル"大自然の小さな家" 2010年12月23日放送:工業高校に通っている長男の大学進学で、経済的負担のために国公立の大学しか選ばせられないことに悩む父親、国立大学に合格が決まり長男が旅立つことになる両親の寂しさ。視聴率11.0%好評だったので、続編期待。

テレビ放送を見た感想
 自然が好きなご主人の夢を叶えるために山奥に移住した、そのために子供たちには長距離の自転車通学を強いることになってしまったという印象が強かったように思う。単に自給自足のためだけなら、山奥でなくても良かったのだ。なぜ、山奥でなければならなかったのかを、ご主人がレーサーから農業に転職したきっかけを含めて、安全なお米作りのためには汚染されていない水が必要だったということをきちんと説明して欲しかった。番組中では、無農薬・無化学肥料栽培とテロップにはあったが、よくある"無農薬・無化学肥料栽培"よりも究極的な安全性を求めており、幡谷さん自身は"自然農法"としているのだから、"こだわりの農業"とナレーターの一言で済ますのではなく、農法についてのこだわりを本人が語る場面を放送して欲しかった。自然農法(いろいろと流派があるが)は、一般の人には理解しにくいということもあるだろうが。。。また、奥さんのパン作りの様子が多くて、ご主人が農作業に汗を流している場面が少ない、秋から取材を開始したようだが、農作業で最もキツイ夏、田9反と畑5反を農薬なしで除草するという大変な作業の場面がない、家族愛が番組のテーマで、子供達と奥さんに焦点を当てたいという意図も分からなくはないが、お父さんが過小評価されてしまうのではないだろうか。
 テレビを見た人の感想をネットで読むと、家族愛への共感が多いが、経済的に恵まれていない幡谷一家のために、自家製パンやお米を購入したいと考える人が以外に多かった。

いのち[1]大家族 子の成長に苦労忘れ/福島民報 [2008/01/03]
自然の恵みをいただきます/新協地水 土と水 2003年9月号
石窯ピザパーティー - 山奥で家族と動物の楽園創ってます:取材時の様子

注1) http://www.lily.sannet.ne.jp/hataya-nouen/newpage12rice.html 2010年12月閲覧、なお2012年閉鎖されていました。


自給自足の参考となる本
自給自足の本 完全版
 大自然の中で畑を耕し、家畜を飼う生活
半農半Xという生き方
 自分たちが食べる分だけの作物を育てる「小さな農」を行いながら、好きなこと、個性、天賦の才を生かした仕事をして一定の生活費を得るという生き方


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JUGEMテーマ:テレビ全般
2012.06.04 Monday | その他 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
はじめまして。東京在住のデシマルと申します。2006年〜'08まで福島に在住しておりまして、職場が天栄村にあった事から幡谷さんご一家と知り合いになり、今でも交流を続けています。今週末、東京から幡谷農園に田植えをお手伝いに行く企画を立てています。フェースブックなどで幡谷さんのご紹介をするのに、唐突で、大変恐縮なのですが、貴ブログのリンクを貼らせていただいても差し支えないでしょうか。不躾なメールで申し訳ございません。参加する皆さん方に幡谷さんのことを知っていただく方法として、その情報をわかりやすくお伝えするのに最適なブログだと思い、お願いする次第です。ご検討くださいますよう、お願いいたします。でしまる
| でしまる | 2012/06/04 1:08 PM |
はじめまして
 拙い内容で恥ずかしいのですが、ご希望とあらば、リンクはご自由にどうぞ。
 私は、幡谷さんご一家とは、面識がないので、間違っていること等があるかもしれませんので、お気づきのことがあればご指摘していただければ幸いです
| 管理人のひで | 2012/06/04 1:29 PM |
ひでさま、ご快諾いただき、ありがとうございます!貴ブログは私が知っている範囲よりはるかに詳しいです。幡谷さんがこちらを見ているかどうかはわかりませんが、きっと喜ばれると思いますので、聞いて見ます。田植えのお手伝いは微々たるものですが、少しでも応援できればと思ってお邪魔する予定です。ご迷惑でなければ、その際の様子などご報告させていただければと思います。よろしくお願いいたします。弟子丸
| でしまる | 2012/06/04 6:22 PM |
 

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