週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


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カイランの栽培
 カイラン(芥藍)はアブラナ科の野菜で、キャベツの仲間である。高温に強いので、夏場に花茎を収穫できる。カイランは、中国南部から東南アジアでは重要な野菜となっている。

収穫
 茎が太く伸びてくるので、播種後50〜60日、花が咲く直前までに収穫し、茎花と若い葉を食べる。花が咲く頃から堅くなってしまう。下葉を残して収穫すると脇芽が伸びてきて再び収穫できるようになる。茎が太い場合は、ゆでたあとに、皮をむく。15cmくらいに大きくなったら早どりして、炒めものに使える。

カイランの播種時期
 早播きをすると大きくならないうちに蕾ができ、茎が細くなってしまう。
 「花芽形成条件は主に低温である。品種間差異がみられるが、播種後1〜5週間程度になってから15〜25℃以下の低温に会うと花芽ができる(農業技術体系野菜編第12巻)」とのことであり、前橋市では最低気温が15℃を超えるのは6月上旬になってからである。
 静岡県の野菜農家 大杉 実氏によれば、気温は最低18℃以上、乾燥させない、肥切れさせない、ことが栽培のポイントとしている。なお、前橋市では最低気温が18℃を超えるのは6月下旬になってからである。

カイランの害虫


アオムシ:幼苗のうちは捕獲しないと丸坊主にされる危険あり。株が大きく育ってからは放置。
バッタ:1株に2、3匹いたこともあるが、放置していた。捕獲しても畑にたくさんいるから。
キスジノミハムシ:放置しても大丈夫だと思う
カメムシ:放置
カイランの蕾を吸うアオクサカメムシアオクサカメムシは、広範囲の植物の汁を吸う。カイランでは、つぼみがアオクサカメムシの好みのようだ。吸汁されて茶色く変色してしまった。

カイランの品種
 カイランには、花色が、白、黄、葉が平滑、縮んでいるものなどの系統があり、日本では白花の品種が主である。固定種が主に売られているが、武蔵野種苗園の「三芳交配 宝みどり」のような交配種もある。
カイラン 固定種

カイランの栽培記録 2010年

栽培は失敗した。
種は前年の残りを使用した。
●1回目
6月5日 40cm間隔で、土の乾燥具合で、発芽が良さそうな所は10粒くらい、悪そうな所は20粒づつくらい播いた。畝13L
6月上旬は乾燥した天気が続き、カイランの発芽に時間が掛かったし、本葉が出るまでにも時間が掛かった。また、虫にも小さな子葉や本葉を食べられて、まともに生育している苗はなく、1回目の種まきは失敗した。

●2回目
7月4日 種を蒔き直すつもりで種をズボンのポケットに入れていたら、夕立でびしょ濡れになって、種をポケットに入れていることを忘れて、選択して気がついたのは水曜日。洗濯機や服に付いた種を集めて、ポットに播いた

7月17日 ポットに播いたタネはほとんどが発芽していた。ただ、タネをまき過ぎたために、カイワレ大根のように密集し徒長してしまったが、定植した。

8月上旬 徒長した苗は、虫の餌食になってしまい、ほとんど残っていない。

初めてのカイランの栽培記録 2009年

種:国華園 カイラン(10ml) 100円
  生産地台湾、2008年10月現在発芽率80%以上
品種特性:キャベツの仲間で、独特の風味が好まれる不結球種です。とう立ちした若葉・花ライがおいしい。ブロッコリーに類似し、全草が食用になります。
冷涼地:播種 5月中旬〜7月下旬、収穫7月下旬〜 9月下旬
中間地:播種 5月上旬〜8月上旬、収穫7月下旬〜10月上旬
栽培方法
種子は苗床に薄播きします。発芽後、本葉が2枚くらいになったら一度移植し、本葉が5〜8枚になったら、条間約30cm、株間約50cmの間隔で定植します。
7/4 1回目播種 畝15C 発芽率9割
7/18 本葉2,3枚。アオムシに食べられて、半分の株が育っていない。
7/20 2回目播種、発芽率8割、発芽しなかったところに翌週播種
8/9 大きい株は10cm程に成長したが、大きな株は数本だけ。キスジノミハムシが多発している。
カイラン播種後1ヶ月半8/16 カイラン播種後1ヶ月半。母がいつの間にか草むしりをしていたので、土が見えてしまっている。

カイラン9月21日 初収穫。先々週くらいから蕾が出てきていたので、取り遅れたかもしれず、食べたらちょっと硬かった。硬いけれど筋はないので、食べられた。先月たくさんいたキスジノミハムシは放置していたけれど、カイランは無事に成長した。

カイランの葉ボロボロ10/4 7/20に播種したものは、成長が遅くて、虫の食害のほうが多くて葉がボロボロになってしまった。8月下旬まではアシナガバチがアオムシを捕ってくれていたので、食害は少なかったが9月から食害されるようになった。地力が足りなかったのに補わなかったためなのか、9月の乾燥のために成長が遅かったのだろうか

カイランの花10/18 カイランの花。自家採種しよう。久しぶりの収穫。涼しくなったし、雨が少なくても地面が乾いていないので成長しているようだ。

11/1 種の袋には収穫は中間地でも10月上旬となっていたが、まだまだ収獲できそう。春まで収獲できるのかな?

カイラン12月12/26 自家採種するために花を咲かせている株は、草丈1.5メートルになった。蕾にはダイコンアブラムシが多発しているが、さやの部分にはアブラムシがいないので、アブラムシは放置。

1/9 厳冬期に入ってカイランは少し葉がしおれたような感じになってきた。でも、まだ花蕾が出ていたので収獲してみたら、それほど硬くもなくて食べることができた。

カイランの莢2/7 写真の莢はカイランで、莢はふくれているが、種は入っておらず未受粉だったようだ。カイランは花が咲き始めた頃に3株を2,3週間花を残しておいたので、受粉しているかと思っていたのだが、1つだけ残しておいた採種用の株は、莢に種がひとつも入っていなかった。失敗の原因は、受粉に残した3株でも花茎を収獲しながらだったので、花数がすくなかったのであろう。カイランは寒さですっかり葉がしおれているが、緑色をしており、株全体が枯れたわけではないので、受粉していれば種が採れたかもしれない。来年は、きちんと自家採種したい。

カイラン復活3/8 先月は、葉がすっかりしおれていて枯れたかと思っていたが、寒さがやわらいだせいか復活した。

カイラン花盛り4/10 7月下旬に種を播いたものは育ちが悪くてほとんど収穫しなかったので、花茎がたくさん出ていて花が密集して咲いていた。

カイランについてアブラムシ5月3日 太ってきた莢がなく、受粉していないようだ。この場所には4株あるのに、全く受粉していないとしたら、遺伝形質が似すぎているのだろうか。畑で花を咲かせていたアブラナ科の野菜は、カブ類が多く、ハクサイ、コウサイタイ、チンゲンサイ、ノザワナがあった。キャベツ類にはブロッコリーがあったが、ちょっと離れていた。交雑もせずに種を実らせなかったのは、なぜであろうか。
 ダイコンアブラムシが密集して寄生いるのは、株が弱っているのだろう。昨年の秋から花を咲かせているのだから仕方がない。自家採種するのは、秋のほうがいいのだろう。


2010.07.10 Saturday | 野菜栽培 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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