週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


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ソラマメの栽培
ソラマメの品種
 商品価値が高いのは、大粒で3粒莢以上なので、市販されている品種は、ほとんど3粒莢以上の品種である。しかし、2粒莢が多い品種や5粒以上入る品種もある(莢の中の粒が少ないほど、大粒になる)。豆は、緑色の粒が多いが、初姫蚕豆のように茶色の粒となる品種もある。駒栄蚕豆は、花芽分化に低温を必要としないので、春まき栽培ができる。
 グリーンデポが販売しているソラマメによれば、「陵西一寸はおいしい食味が評価されて日本で最も売れているそら豆品種の一つ、打越一寸は作りやすくおいしい一番人気のソラマメ品種でソラマメの2大品種の一つ」とのこと。野口種苗によれば、「河内一寸そらまめは、そら豆中最大粒の大阪伝統種で耐寒耐病性強く栽培し易い晩生種」とのこと。
 なお、私は種の購入は、全商品定価の半額となっている国華園の激安タネで、河内一寸そら豆を150円で購入。

ソラマメの育て方
種まき
ソラマメの発芽 ソラマメの種子は大きいので、発芽に多くの水分と酸素が必要となり、種子全体を埋めると酸素不足で腐りやすくなる。特に一寸系の大粒となる品種では、発芽不良となりやすいので、透水性の良い土で育苗するとよい。種は、黒い筋の部分(おはぐろ)を下にして、土に差し込む。おはぐろの両端のうち、種が厚くなっている方に胚があり、胚から発芽する。発芽は、まず根が伸びて、次に芽が出てくる。幼根は播種後4〜5日で5ミリ程度に伸びる。左の写真で、手前の白くまっすぐ伸びているのが根で、奥の薄い緑色の部分が芽である。育苗する場合は、2〜3週間で畑に定植する。
ソラマメの種播き 土に差し込む深さは、腐らないように土から種が少し見えるくらいとする。土質や水分の状態によって種を入れる深さを変え、水はけが良いときは1cmほど土を被せる。
 私は、畑に播く時は、播くところの草を刈ってから、土を露出させ、コガネムシの幼虫がいないか3,4cmほど土を掘って探してから種を播く。
ソラマメの発芽 ソラマメの子葉は、種皮を被ったままで地中に残る(地下子葉性)性質があり、地上に出る最初の葉は本葉である。地下子葉性の作物には、アズキ、エンドウなどがある。
ソラマメ発芽障害 根が種皮の内側にもぐりこみ発芽障害を起こした種。種の中央を虫に食べられて、まだ種の中にある葉が見えている。
 なお、自然農・栽培の手引きでは「種は平らに置き、約1cmくらいの厚みの土を被せる」とあるが、横向きに置くと酸素不足となりやすいので、土質によると思われる。
参考)
トウモロコシはヘソを下にソラマメは胚を横向きに播く、現代農業
ソラマメの生育 - 野菜前線 - タキイ種苗
ソラマメ栽培の作業体系 - みんなの農業広場


種の寿命
 湿度が低く気温が安定している場合には、最長10年保存できる(自家採種ハンドブックより)という。

越冬
ソラマメ6葉期12月23日 ソラマメは幼苗期には耐寒性が強い。(5葉期はマイナス8℃に1時間遭遇しても平気だが、10葉期にはマイナス4℃で寒害を受けるので、5葉期程度で越冬させるのが一般的:千葉大学 まちのみどりと園芸の相談 より)
 群馬県前橋市の1961年から2008年までの最低気温の平均値は、マイナス5.9℃であるから、10葉期の苗では寒害を受ける確率が高い。
 近所のホームセンターで、11月初旬にソラマメの苗が在庫セールで半額で売られていたが、8.5葉期で、枝も3-4本あって、これでは越冬できないだろう。

収穫適期
 「莢の傾きや縫合線の色づきなど主観的かつ経験に基づく外観的判断基準では、食味品質のばらつきが大きい。ソラマメの収穫適期は、子実の充実度及び食味に関与するスクロースの含有量を考慮すると、開花後日数で概ね45日(平均気温の有効積算温度:300〜330℃、最低有効温度は10℃)である。(農業・園芸総合研究所より)」

ソラマメの自家採種
自家採種したソラマメのタネ サヤが黒くなったら、種をサヤから取り出して、日に当てて乾燥する。種に産み付けられていたソラマメゾウムシの卵が孵化して、貯蔵中に幼虫が種を食べてしまうことがある。そのため、種を2日間ほど冷凍させて防ぐという方法もあるようだ。

ソラマメのアブラムシ
ソラマメヒゲナガアブラムシ ソラマメに寄生するアブラムシ類はマメアブラムシ、モモアカアブラムシ、エンドウヒゲナガアブラムシ、ソラマメヒゲナガアブラムシの4種見られるという(注1)。モモアカアブラムシは、キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、ハクサイ、ジャガイモ、ナス、トマト、キュウリなど極めて多くの野菜に寄生し、モザイクウィルスなどを媒介するアブラムシである。(写真は、ソラマメヒゲナガアブラムシ 2009/11/28)
ソラマメヒゲナガアブラムシ:体色は緑色で脚は黒色
エンドウヒゲナガアブラムシ:体色は緑色で脚も緑色
マメアブラムシ:体色は黒色で脚は白い
モモアカアブラムシ:体色は黄緑色、緑色、赤褐色と変異がある。触角は体より短い
注1:ソラマメのインゲンマメ黄斑モザイクウイルスによるモザイク病の伝搬と防除法

はじめてのソラマメ栽培記録 2009年

種:国華園 早生そら豆 30ml 75円 耐病・耐寒性が強く育てやすい
(種の数は、17粒だった。薬剤処理はしていないようだ)
品種特性:生育旺盛で大豊産、1つの莢に2〜3粒入っています。耐寒性に優れている強健品種です。
発芽適温15-25℃
中間地:播種10月下旬〜11月上旬、収穫5月中旬〜6月上旬
栽培方法
 へそを斜め下にして40cm間隔で3粒ずつ点播きします。本葉が出たら間引き、本葉2〜3枚で1本にします。冬前には敷き藁をして防寒します。春に根元からたくさんの芽が伸びてくるので良い枝を5〜6本残してかきとります。
10/21 このところ雨が降っていないので、種に水分を含ませることにし、播種3日前の本日、種を一晩水に浸け、翌日から濡れたキッチンペーパーに置いておく。
10/24 播種 畝11NL
 条間40cm、株間50cmで1粒づつ千鳥になるように播種、合計7粒。
10/31 播種 畝11NR
 4日前に一晩水浸し準備しておいた種を10粒まく。
 先週播いた種7粒のうち1粒が出芽していた。
11/28 10/24播種の7粒のうち6粒が出芽、10/31播種の10粒のうち9粒が出芽した。出芽には10日〜14日ほどかかるようだ。
12/23 6葉期。ソラマメのアブラムシは幼虫ばかりで、寒さで成虫がいなくなったのかもしれない。
ソラマメの越冬1/17 ソラマメは生長が止まって越冬している。厳寒期だが寒害は見られない。
2/27 アブラムシは見当たらない株とアブラムシがいる株があり、アブラムシはいても数は少ない。
ソラマメの開花3/27 草丈30cmほどになり、ソラマメが開花した。10日後に播種した株は、明らかに小さく草丈15cmほどしかない。
ソラマメ5月5月3日 ちょっと見ただけだったが、アブラムシは見当たらなかった。今年は寒い日が多く、開花から平均気温10℃以上の有効積算温度は、5/2までで70℃しかない。収穫は5月末か6月初旬以降になりそうだ。
ソラマメ地力の違い5月8日 写真手前の草がほとんど生えていない場所にある3株のソラマメは、生長が悪い。生長の悪い場所は、種まきの直前に溝を掘って畝に土を盛ったのであるが、その土に地力がなかったようで雑草の生長も悪い。マメ科だから根粒菌に期待して肥料を全く施さなかったことも原因だろう
ソラマメ収穫6月12日 ソラマメを収穫したが、2週間ほども収穫が遅れていたようで、すっかり粉っぽくなってしまった。出芽した15株のうち、マメが小さいながらも収穫できたのは5株のみで、合計30粒くらいは収穫できた。5月中旬頃から黒いマメアブラムシがびっしりついた株もあったが、アブラムシが原因で収穫できなかったのではなく、地力不足が原因のようだ。自家採種するために、少し残しておいたが、種が小さいので発芽力が弱くなるかもしれないが、続けて自家採種してこの土地に合ってくれるのを願う。
 来年は、鶏糞か油粕を少し施肥しよう。ソラマメは酸性土壌には特に弱いので、苦土石灰を施用するのもいいかもしれない。
6月19日 サヤ全体が黒く変色し、乾いてきたので、自家採種した。種が固くなっているものを全て採ったが、半数はカメムシの吸汁を受けたような黒点があったり、一部に変色があったりした。

ソラマメの栽培記録 2010年

今年は、自家採種した早生そら豆と晩生の河内一寸蚕豆を栽培する。
自家採種の種
10月12日 自家採種した種は、貯蔵中にソラマメゾウムシの被害を1粒も受けなかった。昨年より1週間早く吸水開始する。6月に自家採種した種の一部を袋に入れず室内に放置していた。その種は、発芽能力が落ちていると思うので、ポット育苗して発芽を比較してみる。夜から種を水に浸して、明日の朝から濡れた紙に包む。
10月15日 種の一つで幼根が出てきたので、9cmポットに種を播いた。
10月18日 ほとんどの種で幼根が出ており、芽が見え始めているものも2割程度あった。室内に放置していた種5粒のうち、4粒が発根したが、1粒は発根せずに芽が出ており異常であった。種を放置していてもこれほど発芽するとは思っていなかった。
10月21日 吸水から9日後、室内に放置していた種のうち発根せずに芽が出ていた種は、幼根が曲がって出てきており、このまま順調に発芽しそうであった。放置していた種を含めて全部で18粒のうち、16粒が出芽(葉は展開していないが、地表に芽が見えている状態)しており、出芽していない2粒のうち1粒は出根しており、もう1粒は出根もしていない。
10月27日 発芽が遅れていた種も本葉が出たので、18粒の全てが発芽した。半数程度の芽では、2葉期になっている。
10月31日 定植した。ほとんどの苗が2葉期になっていた。不耕起、不施肥。
ソラマメ定植11月3日 定植。隣の畝で刈った草も敷いていた場所だったので、枯れ草が厚くなっているが、枯れ草をかきわけて、定植した。半数が3葉期になっていた。



●種:サカタのタネ 中生(なかて)そらまめ 〜 夏のおやつにピッタリ 独特の香りで食味がよい
 数量45ml(小袋に入っていた種の数は14粒だった)《ご参考》この袋で育つ苗の本数およそ7本
 購入価格140円
【特徴】粒の長さが3cmくらいの大きさになる大粒ソラマメです。粒皮は緑色で、肉質は粉質で、食味がすぐれています。
【タネまき〜植えつけ】うね間1.2〜1.5m、株間50cmにタネ2〜3粒をオハグロを斜め下にして点まきします。ポットやトレーで育苗して本葉2枚で植えつけてもよくできます。寒冷地では春の早まきができます。
【畑づくりと栽培管理】1m2当たり苦土石灰120g、完熟堆肥2kgと化成肥料100gを施します。春先に伸び始めたら1株5〜7本の茎を残し、ほかはとり除きます。追肥の後、株元に土寄せして倒れないようにします。
【収穫】莢が十分にふくらみ、背筋部が黒褐色になり、オハグロがわずかに黒く色づいたころが収穫適期です。
【寒地・寒冷地】まきどき2月中旬 植えつけ期3月下旬 収穫期6月中旬〜7月中旬
【温暖地】まきどき10月下旬 植えつけ期11月中旬 収穫期5月上旬〜6月始旬
【暖地】 まきどき10月下旬 植えつけ期11月中旬 収穫期4月中旬〜5月中旬
【発芽までの日数】7〜10日 【発芽適温(地温)】20℃前後 【生育適温】15〜20℃
【生産地】アメリカ 【有効期限】2014年5月末日


河内一寸蚕豆
種:国華園 河内一寸そら豆 30ml 購入価格150円
(種の数は、9粒で、種の長さは平均25ミリ(23-27ミリ)だった。種に吸水させたら27ミリから33ミリになった。薬剤処理はしていないようだ)
品種特性:
 一寸蚕豆の代表種で、耐寒性が強く栽培容易な晩生種です。草勢は強く草丈は120cm前後となり、分枝数は3〜4本となります。莢は短く太り、濃緑色で2粒莢が多く、豆の大きさは3兪宛紊搬舂海任后FΔ呂笋錣蕕く甘味に富みます。
発芽適温15-25℃
播種・収穫時期:
 中間地:播種10月中旬〜11月上旬、収穫5月下旬〜6月下旬
栽培方法:
 へそを斜め下にして40cm間隔で3粒ずつ位点播きします。本葉が出たら間引き、本葉2〜3枚で1本にします。冬前には敷き藁をして防寒します。春に根元からたくさんの芽が伸びてくるので良い枝を5〜6本残してかきとります。
生産地:インド 2010年5月現在発芽率80%以上
10月21日 種を一晩水に浸してから、濡れた紙に包む。
10月23日 畑に種を播いた。不耕起、不施肥。
10月31日 本葉は出ていないが、種を抜いてみたら幼根は出ていた。9粒播いたうち、2粒は何かの動物の仕業だと思うが、土から種が抜かれていたものの、食べられた痕はなかった。
河内一寸蚕豆がかじられた 引きぬかれていなかった種のうちの1粒は、地上に露出している部分がかじられており、これは虫害だと思う。胚までは食べられていなかったので、発芽はするだろう。→この後、さらに虫が食べてしまって発芽しなかった。
11月3日 2粒で葉の緑色がわずかに地上に出始めていた。
11月7日 5粒で葉の緑色が見えており、1粒はまだ地中に葉があった。虫害1粒。腐ったらしい種が1粒。出根不良の種が1粒。畑の土は、雨が降ると固く締まるので、種まきが難しい。

ソラマメの栽培記録 2012年

今年は、自家採種した早生そら豆と河内一寸蚕豆、種を購入した一寸ソラマメの3種類を栽培する。
種:国華園 一寸そらまめ 一つの莢に2〜3粒入る豊産性 40ml 購入価格150円
(小袋に入っていた種の数は、9粒)
【早晩性】晩生
【莢長(約)】12〜15cm
【品種特性】生育旺盛な豊産種で、一つの莢に2〜3粒入っています。寒さに強い強健品種です。
【発芽適温】15-20℃
【播種・収穫時期】中間地:播種10月中旬〜10月下旬、収穫5月
【栽培方法】おはぐろ(へそ)を斜め下にして40cm間隔で2〜3粒ずつ点播きします。本葉が出たら間引き、2〜3枚の時に1本にします。冬前には敷きワラをして防寒します。春になると根元からたくさんの芽が伸びてくるので、良い枝を5〜6本残してかきとります。開花頃が追肥の目安になります。莢が光沢をもち下向きになる頃が収穫の目安です。
【生産地】徳島県 2012年6月現在発芽率75%以上




●この時期の他の野菜
スナップエンドウ
サヤエンドウ

2013.09.25 Wednesday | 野菜栽培 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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