週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


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畑のアブラムシ
 アブラナ科野菜には、モモアカアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ダイコンアブラムシの発生が多い。
 ダイコンアブラムシは、体全体がロウ質の白粉で覆われている。アブラナ科植物のみに寄生する。細かい毛(毛茸,もうじ)が少なく葉が平滑な植物に寄生が多く、キャベツ、ブロッコリーに多い。
 ニセダイコンアブラムシは、わずかにロウ質白粉に体が覆われている。アブラナ科植物のみに寄生する。毛茸が多いハクサイ、ダイコンに多く寄生する。
 モモアカアブラムシの体色は、緑系と赤系がある。ハクサイ、ダイコン、キャベツに多く寄生し、アブラナ科だけでなく多くの植物に寄生する。
 アブラムシの主な天敵で捕食するものは、テントウムシ(成虫・幼虫)、クサカゲロウの幼虫、ヒラタアブの幼虫、ショクガタマバエの幼虫である。テントウムシは、緑の植物の上で目立つ赤色のアブラムシを補食する傾向があり、寄生蜂は緑色のアブラムシに産卵する傾向があるという。
●アブラムシとアリ
・ダイコンアブラムシは、クロヤマアリには無視されるようだ。
 かき菜にびっしりとダイコンアブラムシがついており、そのすぐ下にはクロヤマアリの巣があるのに私は気づいた。夏にはクロヤマアリがトウモロコシについたアブラムシの甘露を吸うのをよく見かけるのだが、畑のあちこちで大発生しているダイコンアブラムシには、アリが寄ってこない。ダイコンアブラムシは甘露を出さないのだろうか?今度よく観察してみよう。。。では、クロヤマアリはダイコンアブラムシをエサにするのだろうかと疑問だったので、アリの巣の入り口にダイコンアブラムシを数頭置いてみたら、どのアリもほとんど関心を示さず、素通りしていた。アリの巣の入り口に置いた生き物をエサにしないことなど私は見たことがなかったので、驚いた。ダイコンアブラムシのロウ質白粉が影響しているのだろうか。[2010/5/9]


アブラムシの天敵に参考になる資料→アブラムシと天敵の生態、(財)自然農法国際研究開発センター:テントウムシの飼育方法など

ソラマメヒゲナガアブラムシ


ソラマメヒゲナガアブラムシ
ソラマメにいたソラマメヒゲナガアブラムシの無翅型[2009/11/28]
別名:ソラマメフクレアブラムシ
 ソラマメヒゲナガアブラムシは、マメ科に寄生する大型のアブラムシ。野菜ではソラマメに寄生することで知られ、雑草ではヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、イタチササゲ、ハマエンドウに多い。体色は、濃緑色で、脚・触覚は黒色、眼は赤、触覚は体長よりもわずかに長い。越冬は、寒地では卵で、暖地では胎生雌虫で行う。

ソラマメヒゲナガアブラムシを捕食するナナホシテントウナナホシテントウをソラマメに置いたら、ソラマメヒゲナガアブラムシを捕食してくれた。でも、アブラムシを2頭食べただけで、移動してしまった。[2009/11/28]

ソラマメヒゲナガアブラムシ有翅型ソラマメヒゲナガアブラムシ有翅型。腹部の横に黒い斑点がある。[撮影2009/12/5]

エンドウヒゲナガアブラムシ

体色は、淡緑色。触角は体長より長い。角状管は細長い。エンドウ、ソラマメ、ダイズ、雑草のシロツメクサやカラスノエンドウなどに寄生する。
 ヨーロッパのエンドウヒゲナガアブラムシには、幼虫は赤で、成長すると緑に変化する系統があり、変色の原因は共生細菌だという(参考:昆虫の体色を変化させる共生細菌を発見-産業技術総合研究所)
エンドウヒゲナガアブラムシエンドウヒゲナガアブラムシだと思う。カラスノエンドウに寄生していた。まだアブラムシのいない枝もあり、アブラムシがいても成虫は1頭だけで、密度は小さかった[2009/12/12]。

エンドウヒゲナガアブラムシエンドウヒゲナガアブラムシであろうか?サヤエンドウに寄生していた[2009/12/12]

マメアブラムシ


 マメ科植物によく見られる黒いアブラムシで、体長約2ミリ。成虫の腹部背面には光沢がある。触角は体長より短い。幼虫は薄く白粉を被ることが多い。コロニーは大きくなることが多い。ソラマメやアズキなどでは大発生することがある。
マメアブラムシスナックエンドウに寄生していたマメアブラムシ[2009/12/13]

ダイコンアブラムシ


ダイコンアブラムシ拡大かき菜の葉でコロニーを作っていたダイコンアブラムシの無翅型[2009/11/15]
ダイコンアブラムシの無翅型の体色は黄緑色〜緑色だが、体全体がロウ質の白粉で覆われている。アブラナ科植物のみに寄生する。細かい毛(毛茸,もうじ)が少ないキャベツ、ブロッコリーなどの葉が平滑な植物に多く寄生する。ダイコンへの寄生は比較的少ない。葉の裏にところどころに集団を作る。越冬は、暖地では卵、無翅胎生雌虫・幼虫で行い、寒地では卵で越冬する。
 ニセダイコンアブラムシに似ているが、ニセダイコンアブラムシのほうがロウ質が薄い。
 私の畑では、かき菜で毎年、大発生し、とくに4月から急激に増加する。
ダイコンアブラムシを捕食するナナホシテントウかき菜は、葉の表面が平滑なため、ナナホシテントウは葉の縁をたどって移動し、ダイコンアブラムシを捕食していた[2009/12/5]

ダイコンアブラムシ有翅型12/20 かき菜に大発生しているダイコンアブラムシは、今まで無翅型が圧倒的に多かったのだが、今日は有翅型が日のあたる側の葉に集まって、一頭、また一頭と飛び立っていた。飛距離は3メートルくらいが多く、5メートルくらいも飛んでいる個体もいた。今日のように寒い日はコモリグモも活動していないので、捕食する生き物もおらず、アブラムシにとってはいい日なのだろう。


ネギアブラムシ


 ネギ類(ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラなど)だけに発生する黒い光沢のあるアブラムシで、春と晩秋に多く見られる。日当たりが悪く、風通しの悪い場所に多い。
 うちでは、庭に置いたニラの鉢で、数年続けて大発生している。ヒラタアブもテントウムシの幼虫も見たことがなく、ネギアブラムシは好まれていないようだ。



アブラムシの角状管は、ワックスや警報フェロモンの分泌器官である。


2009.12.12 Saturday | 畑の害虫、虫、動物 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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