週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


自然農・栽培の手引き
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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


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2010年1月〜3月 野菜の栽培記録
●1月9日(土) 晴れ 作業2.5時間
・今日は風も弱くて暖かく気温は11時で8度くらい。見かけた益虫は、テントウムシ数頭、コモリグモ数頭、ヒメフンバエ1頭。ナナホシテントウは、素早く動き回って活動していたが、アブラムシはいないような場所ばかり。アブラムシのいる作物にはテントウムシはいないので残念。
金時ニンジン収獲金時人参自家採種のために母本選定と定植
 5メートル1条播きの畝に、8/15には12本の苗があって、今日の収獲では小さいものを含めて11本。根が真っすぐで根長30cmの金時人参は1本だけで、残りは小さかったり形が悪いが、6本を母本にしてみる。本来は11月中の定植が望ましく、定植が遅れると活着が悪くなる。
●1月10日(日) 晴れ 作業1.5時間
風があって作業はしにくかったが、ダイコンの自家採種のために母本選定と定植をした。
ダイコン母本選定大きなものから収獲してきたので、残っているダイコンは小さいものが多いが、その中で良さそうな5本(それでも根径5cmほど)を母本に選んだ。2本は根が折れているが、このまま定植する。F1種なので自家採種した種は揃いが悪いだろうし、数年かけて固定するつもりもないが、自家採種の練習をする。本来は11月中の定植が望ましく、定植が遅れると活着が悪くなる。

●1月17日(日) 晴れ 作業1.5時間
チンゲンサイ1月チンゲンサイ収獲、茎柄の付け根が凍っており、外葉のほうから黄変してきた。外葉は筋を感じるので、内側の葉を食べたら、甘くておいしかった。

野沢菜の葉柄が凍る野沢菜収獲、茎柄の付け根が凍っており、葉の半分程度がしおれた状態で、中心部のみを収獲した。野沢菜は、12月中に収獲すべきだった。

ゴボウ越冬中秋まきゴボウは、厳寒期のため葉がほとんど枯れており、中心部の小さな葉だけが緑色をしていた。

ソラマメの越冬ソラマメは厳寒期だが寒害は見られない。

・近所のホームセンターに早くもジャガイモの種イモが販売されており、種類も多く、インカのめざめ、アンデスレッド、トヨシロ、キタアカリ、男爵、メークインがあった。インカのめざめの休眠期間は、かなり短くて30日未満だから、今買ったら冷蔵保存しておく必要がありそうだ。今年、栽培する品種はどうしようか思案中。→ジャガイモ栽培

●1月23日(土) 晴れ 作業1時間
・ナナホシテントウが数頭、日向ぼっこをしていた。さむいけれど、日が当っていればいいらしい。コモリグモも数頭動いていた。
ブロッコリー収獲・ようやくブロッコリーを1つ収獲。花蕾は10cm程度。

白菜1月結球しなかったハクサイは、外葉は少し黄色くなった部分もあるが、厳冬期なのに驚くほど元気だ。外葉は筋っぽいので、内側のほうは、細く切って食べれば、甘味が濃くておいしい。結球した白菜とは違う感じの食感だけれども、真冬に緑の葉を食べられるのは貴重だ。

コウサイタイ1月コウサイタイは元気に越冬し花を咲かせ続けている株もあり、2週間ぶりに少しだが収穫できた。花茎は固くならず、甘くておいしい。


●1月30日(土) 晴れ 作業1時間
 オオイヌノフグリが咲き始めた。日差しは12月よりも明らかに強くなり、春に少しづつ近づいている。今日は、暖かく、ナナホシテントウやコモリグモが先週より多く活動していた。
ホトケノザ ホトケノザは厳寒期の1月にも生長し続けて、花を咲かせている寒さに強い雑草。ニンジンのわきで、ホトケノザはどの株も花を咲かせている。


有機農業の現状と課題 西村 和雄(京都大学農学部)を読んだ。西村氏は有機農業は、いのちを大切にする方向にすべきだと考えているようだし、自然農法にもとても理解が深いようだ。なお、このpdf文書には、「早期湛水・冬期湛水によるコナギ抑草のポイント 生物多様性によるコナギの抑草技術」、「秀明自然農法というこだわり」など自然農法に関する記事もあり役立つ。

・濃い緑の色素は葉緑素の色ではないらしい。あとで調べてみよう。
「野菜の葉色について、緑が濃いほど優れた野菜だと誤解するムキが結構あるが、これは根本的な間違いで、緑の濃い、黒ずんだような色は葉緑素の量とはまったく関係がない、別の色素である。葉色の濃い野菜を、あたかも栄養価が高いように思っているが、生産者も消費者ともども惑わされているとしか言いようがない。」

・56年間も無肥料(その水田で収穫した稲藁はおろか、籾殻も、ぬかも、肥料分となる有機物は一切投与せず、水だけ)で収量が反あたり7俵もある自然農法の例があるらしい。実に興味深い。品種は旭系統で自家採種を続けたので低栄養型のイネに変貌したという。2007年の文書だから、56年前は1951年、昭和37年だ。昭和37年だから岡田氏系の自然農法だろうか。あとで調べよう。
NPO無施肥無農薬栽培調査研究会の栗東試験水田のことだった。やはり岡田氏系の自然農法だった。残念なことに、2006年が無施肥栽培の最後となったという。無施肥にして44年目以降の頃から収量が400kg/10aを越える年が多くなり、また雑草が極端に少なくなり、手取りと田打ち車による除草をするが、草は探さないといけないぐらい殆ど無い状態だという。なんともすごい事例があったものである。

●「奇跡のリンゴ」も感動したけれど、土にいのちと愛ありては、自然農法がまだ芽生えたばかりの昭和32年から手探りで自然農法に挑戦し幾多の困難を乗り越えてきた須賀一男夫婦の愛がいきいきとえがかれている。非常におすすめの本だが、残念なことに絶版なので、図書館や古書でどうぞ。

●2月6日(土) 晴れ
 2月1日の初積雪に続いて、昨夜も積雪1cmがあり、畑には行かなかった。

●2月7日(日) 晴れ
カイランの莢 写真の莢はカイランで、莢はふくれているが、種は入っておらず未受粉だったようだ。1株しか種採り用にしていない等の手抜きをしてしまったので、来年は、きちんと自家採種したい。

 ブロッコリーは、花蕾の直径が10cm程度になったのは、既に収獲した1株だけであり、残りは直径3,4cmほどにしかならなかったが花蕾がゆるくなりだしたので収獲した。地力不足で生育が遅いのだから、もっと早く播種する必要があったし、生育初期に施肥をすれば良かったのだろう。ブロッコリーの葉先が鳥に食べられていた。鳥は食べるものが不足してきたのだろう。ソラマメも葉先が少しなくなっていた株があったが、鳥だろうか。
 コウサイタイだけは、厳寒期にも元気で、花茎は5cmほどの長さだけれでも、1週間ごとに収獲できている。やわらかくて甘味もあっておいしい。

●2月14日(日) 晴れ
アブラナの収獲かき菜の初めての収獲。アブラムシはいたけれど、ゆでた後によくすすげば大丈夫。甘さとほろ苦さがあっておいしかった。

ハクサイ2月白菜の中心に小さな蕾ができていた。外葉も枯れずにまだ元気だ。

ビーツ2月テーブルビートの外葉の何枚かは枯れたが、中心部の葉は元気だ


●2月21日(日) 晴れ
コウサイタイは生長が早くなり、先週の2倍ほどの量が収獲できた。

●2月23日(火) 晴れ
ルッコラの花茎 庭のルッコラはとうが立ってきたので、花茎を摘んで食べてみた。生は、香りもすごいけれど、辛さもすごい。サラダのアクセントに少し入れれば、ひきたつ感じ。30秒ほどゆでたら、辛味はほとんどなくなって、香りは少し残り、ほのかな甘さと苦さでいい感じになった。



●2月27日(土)
 今日は暖かくて、ホトケノザの花を訪れているミツバチを今年初めて見た。ナナホシテントウやコモリグモもたくさんいて、生き物たちの春ももうすぐのようだ。
ハクサイの花茎白菜の花が咲いた。白菜の花茎は、太いが、たいへんやわらかく、少し苦さを感じるがとてもおいしい。親戚のおばさんの大好物である。

紅菜苔日差しも強くなり紅菜苔の花茎は次々に出てきて、先々週の4倍くらいも収獲できた。オオイヌノフグリやホトケノザの花に囲まれてすっかり春めいている。


春植えジャガイモの品種は何にしようかな
 昨年は、キタアカリが主で、男爵が少しだった。貯蔵性は、キタアカリがやや悪く、男爵は普通だったが、春の種イモとしても使うとなると、休眠期間が長い品種にしたい。そこで、近所に売っていたジャガイモの品種の中から選ぶと、十勝こがね、シンシアがあった。価格は、男爵の2倍程度と高い。また、収獲したジャガイモを秋植えにも使いたいので、休眠期間が短い品種を選ぶと、アンデスレッドがあった。

●3月8日(月) 梅花満開
 草も野菜も花茎が急速に伸びて、すっかり春らしい。白菜の花茎はちょうど食べごろ。チンゲンサイの花茎も伸びてきた。
コウサイタイ伸びすぎコウサイタイは、1週間で40cmも伸びているし、たくさんの花茎が出てきたので食べきれない量だ。伸びすぎて少し茎が固い。

タマネギ雑草に埋もれそう雑草が多い場所のタマネギは、急激に伸びてきたホトケノザに埋もれてしまいそうだ。でも、時間が無くてホトケノザを刈れず、来週にする。

カイラン復活カイランは夏野菜で寒さには強くない。先月は、葉がすっかりしおれていて枯れたかと思っていたが、寒さがやわらいだせいか復活した。

スイスチャード冬越しスイスチャードには、この地の冬の寒さは全く問題なかった。播いたなかに1株だけ葉が緑色のものがあり、冬の間も色は変わらなかった。

チンゲンサイのとうが立つ小さかったので食べなかったチンゲンサイにとうが立った

フキノトウフキノトウ。苦いので私は食べない。


●3月13日(土)
 各種のアブラナ科野菜の花茎を収穫し、味の違いを楽しんだ。
コマツナ:コマツナの味だが、甘みも苦味もあって濃い味。
チンゲンサイ:他のアブラナ科野菜の花茎よりも甘みが強い感じ。
ハクサイ:花茎が太く1〜2cmほどもあって、やわらかい。すっきりとした味だが苦味を少しだけ感じる。
コウサイタイ:ちょっと堅くなってきた。ぬめりのある感じは独特。
アブラナ(かき菜):花茎が太くボリューム感があり、やわらかく甘みが強い。
野沢菜:味は、濃い感じで、ちょっと茎は固め。
ブロッコリー:側蕾の蕾が開きかけている。他のアブラナ科花茎に比べると茎がかなり堅い。
カイラン:花茎はできているが、堅そうなので収穫しなかった。
大根:花茎はやわらかい。花茎と若い葉がまとまっているので、葉と一緒に収穫。生で塩もみにして食べたら、冬の葉よりもさっぱりとした味だった。

野沢菜の塔立ち野沢菜のとうが出始めた。この野沢菜は10月10日に播種したもので、地力がない場所のうえ播くのが遅かったため、12月になっても葉長が10cmくらいしかなくて食べなかったものだ。冬を越して、新しく生長した葉で写真のような姿になった。

春に再び葉を伸ばしたゴボウ百日一尺ゴボウの葉は、2月には全ての葉が枯れていたが、再び葉を伸ばし始めた。

下仁田ネギ雑草に埋もれる雑草を刈ったが、雑草に埋もれてしまっていた小さい下仁田ネギは、消えてしまっていた。2週間前にホトケノザが伸びていたので、そろそろ草刈りと思っていたが遅すぎた。

ビーツ3月ビーツもホトケノザ埋もれていた。

ニンジン3月ようやくニンジンを収穫してみた。写真のように小さい。無施肥だとほとんどの野菜の育ちは良くない。。。でも、料理する時に包丁で切ったらニンジンの香りがものすごくあって驚いた。


●3月20日(土)
ハクモクレン開花、チョウの初見(モンキチョウ、キチョウ)、クロヤマアリの巣が開口。
収穫した大根の花茎を洗っている時に、ヒラタアブの幼虫を数頭見つけた。ヒラタアブの幼虫は、半透明な体をしていて、ちょっと見ると気持ち悪い感じがするのだが、アブラムシをたくさん食べてくれる。他のアブラナ科の花茎には全くいなかったのに、なぜダイコンだけにいたのだろうか。
残ったジャガイモを種にする 昨年に収穫して食べ残したジャガイモは、2、3回芽を欠いているので弱ってしわしわが増えているのだが、昨年の経験からすれば、出来るイモは小さくなるものの、この状態のイモでも植えつけることが可能なので、40-70グラム程度の丸イモのまま植え付けた。不耕起、無施肥。

自然農ジャガイモの植え付け 自然農では、植える場所だけ穴を掘る。深さ10〜15cm程度の穴に、全粒イモ(丸のままのイモ)は頂芽が上に、切断イモは切断面を下にして、種イモを置き、土を被せる。

●3月27日(土) 快晴 作業3時間
 虫たちが種類も数も増えた。コモリグモは、かなり増えて平米当たり数頭はいる。テントウムシの幼虫もいた。ミツバチも盛んに活動しているので、アブラナ科野菜は交雑するだろうけれど、自家採種してみよう。いよいよ今週から種まきシーズンの開始!今日はコールラビーゴボウの播種。
ソラマメの開花ソラマメは、草丈30cmほどになり開花していた。10日後に播種した株は、明らかに小さく草丈15cmほどしかない。


●3月29日(月) 雪がちらつく
・朝、曇っていたが1cm積雪しており、昼には雪が降り出した。2日前にゴボウの種を播いたのだが、覆土は浅くて5ミリくらいしかないので、凍ってしまうかもしれない。発芽するだろうか。
・相模半白節成キュウリ、短形大浦太ゴボウ、ビーツの種をADSLモデムの上(温度21-30℃)に置いて芽出し。

●3月30日(火) 前橋 -2-11℃ 平均 4℃
・ニンジンの種を一晩、水に浸してから、キッチンペーパーに包みADSLモデムの上に置いておく。
・庭に置いておいたオオカマキリの卵のうに体長4ミリほどのオナガアシブトコバチが2頭いた。目が赤くて、後ろ足が極めて太い変な姿の寄生蜂だ。1ミリくらいの穴が卵のうに多数あったので、オナガアシブトコバチに寄生されていたようだ。畑にあった卵のう4個のうち、3個は鳥に食べられ、1個は寄生蜂に食べられて全滅である。厳しい世界だ。カマキリですら増やすのは難しい。小さなカマキリを見ることを楽しみに待っていたのに、残念だ。
 ・キュウリの種が発根していた。27時間で半数の種の幼根が2、3ミリになっており、予定より早すぎたため、ポットに種を移した。畑に播きたかったのだが、仕方がないので苗を作ることにする。


●3月31日(水) くもり 寒い  前橋 0-11℃ 平均 6℃
オオカマキリ1令幼虫庭でふ化してから数日たったらしい体長10ミリのオオカマキリの1令幼虫を見つけた。オナガアシブトコバチに食べられる前に、ふ化できたオオカマキリの幼虫たちなのだろう。2日前には雪がちらつく寒さをくぐり抜けてきたようだが、ルッコラにいるモモアカアブラムシには有翅成虫もおらず、無翅成虫の動きも鈍いので、餌が不足が心配だ。

オナガアシブトコバチの写真オナガアシブトコバチは、体長4ミリほどの小さな寄生蜂で、太い後脚があり、メスは非常に長い産卵管を持つ。



2010.03.31 Wednesday | 月間記録 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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