週末ファーマーによる自然農の野菜栽培

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自然農の野菜づくり

第1章 生命の営みをつなぐ自然農の要諦(畑の準備をする、野菜を切らさない作付けの工夫 ほか)
第2章 自然農の野菜・つくり方のポイント
第3章 自然農の野菜などの加工・保存の工夫


自然農・栽培の手引き
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 川口由一氏の提唱する"自然農"を理想として、耕起せず、肥料はやらず、雑草は抜かず、害虫をも防除しない(化学農薬も自然農薬も不使用)で、野菜を育てることを目指しています。多種類の豊富な動植物と共存する生物多様性を実現する家庭菜園にするべく、群馬県西部で週末に農作業をしています。ビニールのマルチやトンネルなどの非再生資材は使わず、農業機械も使わずエコロジーです。ただ、地力不足なので、有機質肥料を少し与えることもあります。


2012年1月〜12月 野菜の栽培記録
作業は、いつも遅れていているので、参考にはなりません。2011年から平日の夕方にも時々、作業しています。畑が広すぎて週末だけの作業だとすごく遅れてしまうのです。畑は群馬県西部です。無肥料を理想としていますが、いまだに地力がないので、地力が必要そうな野菜には、鶏糞や牛糞堆肥を散布したり、表面の土に混ぜたりしています。

●2012年3月20日
・ジャガイモ植え付け
種イモ Ш鯒の秋ジャガイモのアンデス赤。掘った直後からポリ袋に入れていたので、緑化していた。芽はまだ1ミリほどの長さだった。小さい芋15〜40gを丸のまま植えた。畝12北(南側から大きい順に埋めた)、土はフカフカした場所
種イモ◆Ш鯒の秋ジャガイモのメークイン。小さい芋20〜40gを丸のまま植えた。芽はまだ0.5ミリほどの長さだった。畝12最北に14個。畝11最北には、2メートル分、10〜20gの極小さいイモ
種イモ:昨年の春ジャガイモのメークインは、食用に保存しておいて、残ったものを植えようと思っていたが、芽かきを1ヶ月くらい前にしたら、もう芽がほとんど生えておらず、目の部分が茶色くなっていたので、ダメかもしれない。
種イモぁШ鯒の春ジャガイモのキタアカリ、芽はちょうどいい感じになっていた。

・収穫は、ルッコラ花茎、カブ類の花茎、フキノトウ
・タマネギの草取り。植え付ける時に、枯れ草がたくさんあり、土がフワフワとしていた場所は、草があまり生えていなかったが、苗床にしていた場所には草がたくさん生えていた。

●3月24日
・ジャガイモ植え付け
種イモァШ鯒の秋ジャガイモのインカのめざめ。芽はまだ0.5ミリほどの長さ。丸ごと植える。畝16
・コマツナ 無肥。沈丁花の咲く頃が種まきに良いが、まだ咲いていない

●4月1日 沈丁花が咲き始める
・金町小カブの種まき。鶏糞を播いて、表面の土と混ぜた。2年半前の種を使用、昨年の夏まきはよく発芽したので、今回も発芽すると思う。
・ルッコラの花茎を収穫、そろそろ花茎は長く伸びすぎてしまって、収穫の適期が過ぎそうだ。
・カブ類の花茎の収穫最盛期(ハクサイ、コマツナ、コウサイタイ、チンゲンサイ、ノザワナなど)
・かき菜とのらぼう菜の花茎はまだ伸びていない。
・下仁田ネギは、葉の中にゼリー状の物質がたまるようになったし、甘味が落ちて、収穫に適さなくなった。


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2012.12.25 Tuesday | 月間記録 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
硝酸態窒素と発ガン性について
 硝酸塩は、水、土壌、植物、食品中など、どこにでも存在し、人間の体内でも硝酸塩を作っており、体液中にも存在するありふれた物質であり、人体に危険性のあるものではない。
(※化合物命名法や学術用語集では、「硝酸窒素、亜硝酸窒素」という名称であるが、「硝酸窒素、亜硝酸窒素」という名称も使われている。)

 「FAO/WHO合同食品添加物専門家会合(JECFA)は、硝酸塩の摂取と発がんリスクとの間に関連があるという証拠にはならないという見解を発表した・・・wikipedia 硝酸塩より」
 硝酸塩の危険性については、書籍の「硝酸塩は本当に危険か − 崩れた有害仮説と真実 (自然と科学技術シリーズ)」が、ヒトへの健康問題に付いて詳細に検討されており、非常に役立つ。抜粋すると「乳児メトヘモグロビン血症は、硝酸塩含有量が高いことが原因なのではなく、微生物汚染が原因である。発ガン性のN-ニトロソアミンの生成により、理論として硝酸塩摂取とガンは関係付けられているが、疫学的調査によれば関連性は確認できず、むしろ抗ガン性の可能性を示している。WHO、米国、EUによる飲料水と食品中の硝酸塩の規制法は、科学によって支持されず、再吟味されるべきである」。
 結局のところ、硝酸塩の問題は、硝酸塩のリスクを過大評価し、誤った危険性が世界的規模で広まってしまった例と思われる。

 自然農法の野菜を販売している店や農家の一部で、硝酸態窒素の害を誇張し、不安をあおって、商売に利用している例がある。「○○だそうだ」、「何とかのようだ」などの表現ばかりで根拠を示さず、商品に誘導しようとするのは、悪質商法によくある手口である。
 農林水産省などの機関への硝酸塩の問い合わせも増えているようで、農林水産省のホームページには、野菜中の硝酸塩に関する情報が、一般向けに詳しく記載されているので読んでおくとよい。また、1998年に開催された日本学術会議シンポジウム 土と水と食品の中の硝酸(NO3)をめぐる諸問題 講演資料は、全78ページが公開されていて非常に詳しい。

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2012.10.08 Monday | その他 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
食用ヒマワリの育て方
食用ヒマワリの種 ヒマワリは、用途別に、油糧用、食品用、観賞用に分けられ、用途に適した品種を選ぶ必要がある。油糧用は、含油率は高いが殻が剥きにくく食品用にはあまり向かない。
 ヒマワリの原産地は、アメリカ合衆国であり、先住民は紀元前3000年には栽培していたそうである。19世紀に正教会では、ほとんど全ての油脂食品を禁止していたが、ヒマワリは禁止されていなかったので、ロシアではヒマワリが常食され、現在ではロシアが世界一の食用ヒマワリ生産国になっている。

ヒマワリの種の成分
 油糧用のヒマワリでは、オレイン酸の含有量が多い「中オレインタイプ」が主流になっている。平山ら(*2)によれば、福島県内で主に栽培されている3品種の脂肪酸組成を調べたところ、従来のハイリノール種が「ハイブリッドサンフラワー」、「IS6767」であり、近年の中オレイン酸品種が「春りん蔵」であった。春りん蔵では、5月上旬に播種したものがオレイン酸含有率が最も高く、播種時期が遅くなるほど減少する。また、施肥量は、脂肪酸組成には影響しないという。
 wikipedeiaによれば「1990年代までリノール酸が70-80%、オレイン酸が10-20%のハイリノールタイプが主流であったがω-6系列の脂肪酸であるリノール酸の発ガンや高脂血症、アレルギー等との因果関係が報告されるにいたり、リノール酸が15 - 20%、オレイン酸が40 - 60%の中オレインタイプのNuSun品種が伝統的な交配育種法により育成され、2000年以降は主流となっている」と表記されてリノール酸の害を指摘しているが、これは過剰摂取によるものである。リノール酸は必須脂肪酸であり、人間の体内で合成できないため、ISSFALでは「リノール酸の1日あたりの適正な摂取量は全カロリーの2%(4-5g)」としている。ただし、日本人のリノール酸摂取量は、平均して13-15g/日であり、過剰にω-6脂肪酸を摂取している状況である。

生育温度・開花日長
 「ひまわりは本来20℃以上を生育適温とする高温性作物ですが、低温にも強く5〜10℃程度でも生育自体は可能です。しかし、低温では到花日数が延び奇形花の発生が懸念されますので最低15℃を確保します」(*4)
 群馬県前橋では、旬ごとの最低気温の平年値が15℃以上であるのは、10月中旬までである。

開花生理
 「ヒマワリは、相対的長日性植物だが、品種改良により現在では相対的短日性や中性を示す品種もある。相対的長日性を示す品種は、夏場の長日期作型に適し、相対的短日性を示す品種は、冬場の短日期作型に適する。しかし、日長感応はあくまでも相対的なもので一定の栄養生長を経過すれば花芽誘導が行われる。そのため、短日性品種でも、基本栄養生長期間が長日性品種より短いものがあり、そのような品種は夏場の長日条件下での栽培に十分対応できる」(*5) 相対的短日性や中性の品種は、切花用に開発されたようである。相対的長日性の品種は、は種後、長日条件下で約60日、短日条件下で約80日で開花する。

栽培期間
 ヒマワリの生育期間は、平均気温によって左右されるが、約90日間であり、播種から花芽視認までが約30日、開花(筒状花開花)までが30日、成熟期が30日である。収量・千粒重はいろいろな要因に影響されるが、開花後の成熟期では、平均気温が20℃以下で最大となる(Chimentiら,2001)。

ヒマワリの生育ステージ(Schneiter とMillerによる。R3以前は省略した)
R4 舌状花視認
R5 筒状花開花
R6 舌状化萎凋
R7 花床後部が淡い黄色になり始める
R8 花床後部は黄色、苞(ほう)は緑のまま
R9 苞が黄色、または茶色になる

種まき
「種まき時は、人差し指の第1関節程度(約2センチ)の穴をあけ、そこに1〜2粒まき(2粒まきの場合は後で1本に間引きます)します(*6)」。また、川砂に種を埋めた実験では、深さ30mmまでは発芽率に差はない(*7)。とのことであるので、畑の土質や乾燥状況に合わせて、深さ1cm〜3cm程度に埋めれば良いと思われる。なお、ヒマワリの種は大きいので、水平に埋めると、土が固く締まるような土質では、発芽しにくくなる場合も考えられるので、種を先が尖った方を下にして土に押しこむように埋める方法もある。

収穫
 開花後30日〜50日、苞(ほう:花の外側にある尖った三角形の部分)が黄色または茶色になったら収穫する。収穫は、花の後ろで切り、花托ごと持ち帰って、日に当てて乾燥させる。花托ごと乾燥させるのは、収穫直後は種を取り出しにくいので、乾燥させて種を取り出しやすくするためである。花托から取り出した種は、さらに日に当てて乾燥させる。
 なお、油糧用ヒマワリ「春りん蔵」を5月上旬に播種した場合、成熟は開花後51日であるが、子実の千粒重は成熟15日前、含油率は10日前に成熟期のものと同等となっており、ヒマワリの子実は成熟期の10日前には完成していたという(*8)。

食用ヒマワリの食べ方
 種を、茹でたり炒ったりする。また、発芽させたもの(スプラウト)は、茎が太くても柔らかくて、欧米では人気がある。
 炒り方は、数分フライパンで炒るだけ。好みで、塩水に浸してから炒る。
・口の中に一度に数個入れて、口の中で一つづつ前歯や下を使って殻をむいて、中身を食べて、殻を吐き出す。
・種をひとつ親指と人差し指で挟んで、種を縦にして、前歯で軽く噛んで割れ目を入れてから、指でちょっとひねるようにして殻をずらして、中身を取り出す。器用な人は、口の中に入れたままで、中身を舌先を使って取り出すことができる。
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2012.09.12 Wednesday | 野菜栽培 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
タマネギの栽培
タマネギの花芽分化と抽台対策
 「花芽分化は品種や系統によって大きく違うが、一定の成長期に10℃前後またはそれ以下の低温下に一定期間さらされると花芽分化する(wikipediaより)」とのことであり、"一定の成長期"とは一般的には茎の直径が1cm(7mmと書いているものもある)である。ただし、タマネギの苗が小さいと、寒さに弱く越冬できずに枯れたり、越冬しても収穫時のタマネギが小さいことになる。そのため、抽台しない最大の大きさにすることが収量を上げることになる。農業技術大系によれば、6ミリ程度の太さを目標に育苗するとしている。品種によって抽台しない茎の大きさは異なるので、耐抽台性の高い品種を選ぶことも対策になる。
 苗の大きさが適当であっても、窒素が不足すると花芽分化することがある。そのため、生育の初期に窒素を少し多めにすると効果がある。
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2012.07.28 Saturday | 野菜栽培 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
バジル(バジリコ)、フェンネル、オレガノなどの栽培
バジルの発芽 バジルの発芽適温(地温)は、20〜25℃と高いので十分に暖かくなってから種をまく。挿し芽でも増やすことができる。左の写真は、シナモンバジルの発芽(細長い葉は雑草)。

 バジルの種、バジルシードは、水に浸すと寒天質の物質で包まれ、30倍に膨張するので、ダイエットにいいと数年前に流行したようだ。バジル(Basil)は英名で、イタリア語ではバジリコ(Basilico)。
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2012.07.16 Monday | 野菜栽培 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |